真宗ご縁の地を訪ねる一日研修

2023(令和5)年9月30日(土)

 9月30日(土)に女性会主催によります一日バス研修を催行しました。コロナ禍により中止していた一日研修ですが、女性会から、コロナも少しおさまりかけたので、是非に再開してほしいとの声があり、少人数での研修として計画したものです。
 美作の国久米南の誕生寺は坂東武者・熊谷直実の建立によるものです。熊谷直実は、一ノ谷の戦いで、平家の若武者、平敦盛を打ち取りますが、息子ほどの年齢の若者の命を奪ったことによって戦の無情や世の無常観を感じ、法然上人の弟子となり出家しました。法力房蓮生と名乗り、建久4年(1193年)法然上人の生誕の地に寺院を建立しました。これが誕生寺の始まりです。
 誕生寺では数年前に参拝した菩提寺の代務をされていた住職さんが説明をしてくださいました。誕生寺の本堂は御影堂といい法然上人の木像をご本尊としています。
お昼は津山B級グルメのホルモンうどんをいただきました。山田養蜂場のはちみつソフトは、濃厚ではちみつの香りがして、とても美味しくいただきました。

2019(令和1)年6月22日(土)
 
讃岐といえば親鸞聖人の師、法然上人が流罪となった地。今でも土地土地で上人にまつわるさまざまな言い伝えが残されているそうです。
今回の西念寺もその一つ。この寺は法然上人が滞在された生福寺の跡に再建された寺で、法然上人が当時村人からもらった豆腐を冷やしたといわれる井戸があるとのこと。坊守さんが説明して下さいました。
 福成寺は開基は古く聖武天皇の頃、行基の開山と伝えられ、嘉承元年に、中興の祖、了圓により、真宗に改宗しました。天正14年には、豊臣秀吉から京都大仏殿供養に命じられています。
 中野うどん学校ではうどん打ち体験をしました。一塊のうどんきじを足で踏んで練り、それを綿棒で伸ばし、切って、完成です。自分で作ったうどんは袋に入れて持ち帰えります。
 法然寺は、寛文8年に徳川光圀の実兄にあたる高松藩初代藩主松平頼重が、生福寺を法然寺と改名して、城下近くの現在地に移転・建立し松平家の菩提寺としたお寺です。なかでも3㍍ある釈迦涅槃像はとてもすばらしく、足が開いているところがとくに珍しいものでした。お釈迦さまの死を悲しむお弟子の人々の表情もそれぞれでみごとな彫刻に魅了されます。
 
2018(平成30)年6月23日(土)
親鸞聖人の師である法然上人が、9歳から13歳まで修行されたお寺、津山市奈義町の菩提寺へお参りしました。参加者は37名でした。
菩提寺は中世戦乱時代に度々災禍を受け、明治の初には無壇無禄の廃寺となりましたが、その後地元の人々によって再興されました。現在は浄土宗の寺院になっています。
境内にそびえる大イチョウは、樹高約45m、目通り周囲約12m、推定樹齢900年を超える、県下一の大樹です。国の天然記念物に指定され、また全国銘木百選にも選ばれています。
菩提寺への途中が通行止めになっていて、別ルートから登りましたが一瞬慌てました。説明して下さる住職さんは勝山から来られた別のお寺の住職さんで、なんと姓が法然上人の出身の姓「漆間」であったというのは驚きでした。
あとは鳥取まで足を伸ばし、砂の美術館や鳥取砂丘まで行きました。砂の美術館は世界で唯一「砂」を素材にして、彫刻作品を展示している美術館だそうです。迫力があり、又繊細な砂像は、想像以上のクオリティーで感動しました。
 
2017(平成29)年6月24日(土)
 今回は瀬戸田光明坊に参拝しました。参加者34名で、住職はお葬式があって急に参加できなくなりました。午前中天気は曇りでしたが、途中から雨となり、大島石の石切場や伯方の塩工場見学では雨となりました。
 光明坊は、生口島にある真言宗の寺院ですが、親鸞聖人が35歳の時、専修念仏が禁止され、法然上人の門弟4人が死罪、法然上人・親鸞聖人はじめとする中心的な門弟7人が流罪に処され.るという承元の法難とよばれる念仏弾圧のがおこりました。その承元の法難の直接のきっかけになった松虫・鈴虫のお墓があるお寺でもあります、
 万田酵素の工場見学では農場の野菜がとても大きく、まさに「びっくりファーム」でした。来島海峡の観潮船はちょうど大潮の日であり、40人乗りの小型の船で間近に渦を見ることができ、鳴門海峡の観潮とはまた違った良さがありました。
 
2016(平成28)年6月25日(土)
  一日研修として、今年度は6月25日(土)に周防大島荘厳寺へ参拝しました。参加者35名でした。周防大島は山口県南東部に位置し、瀬戸内海では3番目に大きな島です。
 荘厳寺では住職さんが過疎の課題を抱えながらも、島外のご門徒さんとの関係を保ち、ジャム店を経営することによって、柑橘類・農産物の販売先として若い人が島で生活できるようにお寺がかかわるなどのお寺の取り組みを話していただきました。
 荘厳寺の副住職は、「仏教の教えを幅広い世代の人たちに、ちゃんと分かる方法で届けたい」という思いで、音楽ユニット「花音」を結成し、全国の寺院などで行われるコンサートに数多く出演しておられます。その歌声を聞かせていただきました。
 またお寺の娘婿が経営する手作りジャム専門店「ジャムズガーデン」は、全国にファンを持ち、「過疎高齢化の島で地域おこし」の成功事例として注目を浴び、最近ではメディアだけでなく、農水省の視察や冊子にも取り上げられたりしています。その後は陸奥記念館と星野哲郎記念館に分かれて見学。前日は大雨でしたが、当日は傘なしで過ごせました。

2015(平成27)年6月27日(土)
  6月27日(土)に松江順光寺さんへ参拝しました。今回16回目となる一日研修は、これまで女性会の研修として実施していましたが、男性も参加しやすいように今年度は護寺会の研修としたものです。参加者のうち半数が男性でした。
 尾道・松江線(やまなみ街道)がこの3月全面開通した機会に松江方面を計画し、妙好人神谷備後ゆかりの順光寺に参拝しました。
 順光寺さんでは住職さんの他門徒さんも出迎え下さり、若院さんからお寺の活動を紹介下さいました。
 順光寺さんはお寺でカフェを催しされたり、ハープ教室を開いたり、落語、また観光協会とタイアップして寺マルシェを開かれたりいろいろな活動をされているお寺です。
 その後大根島のボタン園を見学し、境港でお買い物、安来節演芸館では見学者もどじょうすくい踊りの手ほどきを受け、「チョコット大賞」を受賞、大笑いしました。
 
2014(平成26)年6月28日(土)
  6月28日(土)に大型バス一台で徳島見千葉山安楽寺を訪ねました。安楽寺は四国の浄土真宗では最古の寺院であり最大の寺院です。ここの山門が朱塗りであるため安楽寺は赤門寺ともいわれ親しまれています。構造的には二重門(重層門)で、享保13(1727)年の建立です。73年ぶりに山門全体が塗りなおされ、柱や梁も修復改修工事がされました。国の登録有形文化財にも指定されています。
 また安楽寺は 本格的な能舞台を備えている県内唯一のお寺としても有名です。能舞台は1996年4月に完成しました。能舞台は一般開放されていますから伝統芸能大会や講習会などにつかわれているそうです。
 今回、住職は急なお葬式で参加できませんでしたが、坊守と若院が引率しました。安楽寺さんではいろいろご説明下さり、心温まるご接待を受け、またお土産もたくさん頂きました。

2013(平成25)年6月22日(土)  
 6月22日(土)に大型バス一台39名で大谷本廟・本願寺に参拝致しました。梅雨の最中でしたが、当日は曇りでちょうどよい天候になりました。大谷本廟では、祖壇納骨される方もあり、礼拝堂でお勤めしました。
 午後本願寺へ、阿弥陀堂に続いて御影堂へお参りして書院参観致しました。国宝の対面所から白書院へ、豊臣秀吉が造ったといわれる聚楽第の遺構国宝飛雲閣や唐門も参観致しました。
 書院の東狭屋の間の天井には、様々な形の書物が散らされています。その中に、一匹だけ猫が描かれた巻物があります。大事な書物をねずみにかじられないように睨みをきかせるこの猫は、どこから見ても目が合うことから、「八方睨みの猫」と呼ばれています。
 あとは昨年オープンしたばかりの京都水族館と、秀吉の北の政所”ねね”ゆかりのお寺高台寺に別れて京都一日研修を終えました。
願正寺(因幡の源左さん) 
讃岐の庄松さん
         姫路の亀山本徳寺   
       本願寺飛雲閣
 毎年一日研修として懇親を兼ねたバス旅行で近隣の真宗ご縁の地を訪ねます。これまでに、法然上人ゆかりの岡山県誕生寺・神戸別院・庄松同行ゆかりの讃岐の勝覚寺・浅原才市ゆかりの温泉津の安楽寺・因幡の源左ゆかりの願正寺様・ご本山及び堅田の源兵衛ゆかりの大津の等正寺・仙崎の金子みすヾ・塩屋別院・播磨の姫路本徳寺・善太郎ゆかりの江津淨光寺などにお参りしました。